カフェスタイル・コジロウで学んだこと

昨日は、日本ネルドリップ珈琲普及協会推薦の一軒、カフェスタイルコジロウさんに立ち寄りました。スカイツリー駅から徒歩5,6分の距離ですが少しわかりにくい半分住宅街にあります。もともとこの場所でバーを営んでいたという気さくな奥さんと二人でやっている店で、後ろには酒のボトルがズラリ。営業時間中は、いつでもお酒も珈琲も食べ物もOKというスタイル。でもコジロウさん曰く、あくまでも珈琲の店で、他のメニューはすべてサイドメニューだとか。(笑)

この日は偶然にGW限定「体験ネルドリップ」というのマニアックなイベントをやっていたので、もちろん参加。競技者(?)の雄姿は、Cafe_Style_Cojiroのインスタグラムにもアップされています。
https://www.instagram.com/p/BxDIeUznET8/

さて、下記写真はコジロウさんご本人で、雑誌などでお馴染みの姿ですが、実はこれは最初の点滴時だけの持ち方です。この姿で3,4分間点滴して、20秒ほどポーズ。次はポットの鶴首をリズミカルに御辞儀させるチョンチョン注ぎ。そして最後は、ザーッと流すように一気に規定量まで抽出するスタイル。点滴時の独特な持ち方は、他人に指摘されて初めて気が付いた、というほど自然にこの持ち方になっていたそうです。体験者に対しては、「自分のスタイルでやって」というアドバイスで、自分のやり方を真似たらいいよ、といったシグナルは一切感じませんでした。もう一つ言われていたのは、朝起きたらすぐ「xxをする」といったルーチンを大切にするといい、ということでした。なんとなく理解できます。綺麗な所作を作るには大事かと。他にも、箱に入った自販機用のホットドックがメニューにあったり、裏メニューがあったり、「他人と違うことをする」、そして「他人に真似されたら止める」とも言っていました。ちなみに自分でネルドリップしたのはイエメン・モカマタリのダブル。28gで70ccという濃さを、リモージュの白いデミタスカップで。2杯目は、2002年のコロンビア産マラゴジッペという飛びきりのオールドビーンズを淹れてもらいましたが、こちらはムスクのような不思議な香りがするもので、持ち味を生すため中煎りにしてあり、強めの酸味が深く記憶に残る味でした。とにかく匂いにずっとウットリ、ランブル・オリジナルの小さなデミタスカップを両手に抱えて、いつまでもクンクン嗅いでいました。

Cojiro

一部で有名なコジロウさんのドリップ姿。ポットは野田琺瑯製のランブルポット。

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