珈琲実験

焙煎

イエローポイントについての考察

今回は水抜きフェーズの最終地点、俗にイエローポイントといわれる段階について考察してみたい。 一般的な解釈は「水抜きフェーズによって生豆から十分に水分を抜いておけば、その後の焙煎がムラなく進む」というものだと思うが、僕はこれは俗説だと考えてい...
Artisan

2つの焙煎機どうしで同じ焙煎度にするための温度補正プロファイル

僕の焙煎道具と言えば、最近では専らメイン機のCormorant CR600と「煎り上手」で、その他の焙煎機、GeneCafe, Sandbox Smart R1, UNIONサンプルロースター、あるいは手網、といった焙煎道具はほとんど出番が...
Artisan

マンデリンの煎り止め判断

マンデリン豆の特徴は、スマトラ島のテロワールがなせるものというよりは、やはりスマトラウォッシュトという精製方法に負うところが大きいと思う。そもそも、スマトラ島の湿潤な気候の中では、ナチュラル精製など乾燥に時間のかかる処理をしていたら発酵が進...
珈琲実験

超高速焙煎の限界を探ってみるテスト

最近、超高速ノルディックローストに関する質問や問い合わせが度々くるようになったが、この焙煎方法は一種の偶然の発見であり、こんな焙煎が成り立つはずがない、と思われている方のためにも、なぜこれでちゃんと焙煎出来るのか、なんとか証明したいし、自分...
焙煎

白っぽい生豆、ムラのある生豆

皆さんは生豆をハンドピックする際に、白っぽい生豆を見つけたら取り除く方が多いと思うが、もしそれが多数点在している生豆に当たった場合はどうしますか? 先日初めて購入してみた エルサルバドルSHG ジュリア Qグレードという生豆、見た目はあまり...
焙煎プロファイル

焙煎中の攪拌量についての考察

先日面白い現象に出くわしたのでここに紹介する。 もし、浅めの焙煎したときに妙な酸味が出て困っている方がおられれば、是非参考にして頂きたい。 発端は、僕が提供したロガー対応・煎り上手を使ってくれているある方(S氏)からの報告であった。 「自分...
器具

CR600で大坊珈琲ライクな焙煎に挑戦!(2021-12-02 の投稿)

以前書いた2ハゼなしの長時間焙煎というブログ記事にコメントを頂き、その方には直接お返事させて頂いたが、そういえばこの手の実験はユニオン手廻しロースターの頃は熱心にやっていたけれど、今の焙煎機では試したことがないな、と気付いた。いわゆる大坊珈...
再投稿ブログ

プレミックス焙煎 (2022-01-01 の投稿、加筆)

プレミックス焙煎の不思議さ 僕は通常、プレミックス焙煎はやらないが、今日は元旦、ちょっとご近所にお年賀でもしようかと思い、4種類の生豆をプレミックス焙煎してみた。内容は エチオピア・ゲイシャ・ナチュラル145g ブラジル・カショエイラ200...
珈琲実験

コーヒー生豆の大きさのバラツキと焙煎ムラの関係

<エチオピア・ハルスケ・ナチュラル 中浅煎り> コーヒー生豆の格付け基準にスクリーンサイズが含まれていない国、特にグアテマラやエチオピアなどの生豆では、やたらと大きな豆や逆に非常に小さな豆が含まれており、直感的に、 (1) 大きな豆は火が入...
煎り上手

煎り上手の温度プローブの位置についての検証

さて、煎り上手に取り付けている温度プローブの取り付け位置についてであるが、以下のような観点で取り付けてきた。 プローブの先端の位置(標準): 焙煎中のコーヒー豆に塊に潜りやすい 前面の蓋に近過ぎない(先端のパンチ穴からの熱風の影響を減らす)...