カフェバッハについての考察

先週久しぶりにカフェバッハに来ましたが、改めて色々発見があったのでブログに書き留めます。3時過ぎに家を出て思い付きでバッハに向かったので、到着したのは5時前。結構寒い日だったのに驚いたことになんと店の外にまで数名待っている状態。15分ほど待ってやっと店内。昨今の珈琲ブームのせいでしょうかね。こんなへき地の珈琲店がここまで賑わってしまうとは…
Bach混雑

バッハの周りはこんな安ホテルがたくさんあります。夜にもなれば、女性一人ではちょっと歩けないような雰囲気が濃厚に漂っています。
Bach安ホテル

いつものようにカウンターに座って、まずバッハブレンドを注文。こんな感じで一度に5杯くらいずつ淹れてましたが、出てくるまでまた20分ほど。大混雑過ぎてちょっと落ち着かない感じ。(^^;
Bachドリップ5連

82、3度という低めの温度のお湯を注ぎ始めて抽出終わりまでが2分10秒。抽出方法はペーパードリップ。バッハ式というドリッパーは実際は三洋産業のもので一つ穴。V60出てよりゆっくり落ちるように見えます。提供された珈琲はまさに王道を行く珈琲で、苦み・酸味が程よくバランスして、飲みやすいもの。まあ良くも悪くもバッハの味です。濃さも悪くないし、カップの量もたっぷり目。申し分ないはずなのですが、僕のようなマニアにはちょっと物足りないかな。一杯640円もちょっと高いと感じます。数年前は480円くらいだったような気がするがなぁ。
Bachブレンド珈琲

バッハ店内にはカウンター内が2名、30名以上座れる広めの店内にはウェイトレスが6,7名。お客がどんなに沢山きても珈琲を淹れるのは一人のバリスタだけ。味のコントロールは完璧に、ということでしょう。珈琲粉の量は重さは計らずに計量スプーンのみ、でも2,3分おきにお湯の温度を測りながら淹れます。温度へのこだわりが凄い。ちなみにアイスコーヒーは高めの温度のお湯で淹れるとのことで、同時に作るときは、温度の異なる2つのポットを忙しく持ち替えながらドリップします。

ドリップスタイルを観察すると、ポットを持つ右腕は深く曲げて安定させて、左腕は腰に当てて、先ず身体とポットの位置を固定します。そして、その状態で腰をグラインドさせながらリズミカルにドリップします。カウンターは腰を曲げずに無理なくドリップできる高さに作られています。

一人で沢山の珈琲を短時間で作るために、ペーパーは最初から折ってある、湯通しはしない、お湯は誰かが沸かして横から持ってくる、1杯分でも2杯分(抽出は4分15秒)でも同じドリッパーを使う。注湯量は目分量。種類の違う豆やアレンジでも、職人技で同時進行、といった具合。うーむ、疲れそう。。

そして、アップルタルトを頼んだら電子レンジで温めたと思われるものがプラケースのまま提供されるなど、とにかく合理化されています。バリスタ以外が出来ることは全てバイトにやらせて、バリスタはひたすら安定した珈琲抽出に専念する、という分業がみられます。

<味は確かに美味しいが、如何にも味気ない提供方法で優雅さに欠けるアップルタルト>
Bachアップルタルト

途中からぐっと空いてきたので、2杯目はバッハ名物のパナマ・ドンパチ・ティピカを注文。値段はブレンドより少し高い680円。でもこちらの方がずっとスペシャルティを感じて美味しい。
Bachパナマドンパチティピカ

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