日本だけでなく今や世界中の珈琲マニアの間でつとに有名な店、ザ・ミュンヒに行ってまいりました。
場所は八尾・高安駅から15分近く歩いて、「嘘やろ」という住宅街の真ん中にあり、グーグル・マップの案内が必須です。 幸運にも3時間ほどの滞在中、客は自分ひとり、マスターの不思議な世界をどっぷり堪能してきました。もうなんというか、行ったことがある人にしか絶対に理解不能な世界です。
店に入ると、いきなりマスターのお話が10分ほど先制攻撃、気が付いたらオーダーも決められていて、20年もののマンデリン豆を使った1時間かかるデミタス、待っている間に頂くスパルタン(1.5Kgのブレンド豆で200g分を4時間かけてネルドリップ)、そして最後はまさか自分が頼むとは思っていなかった24年ものの氷温珈琲が匙一杯、と結局フルコースで7600円也でした。
ちょうど1時間でやっと完成した一杯。
ランブルカップに入った少量の珈琲はもの凄い香りを放ちます。
デミタス抽出を待っている間に、噂のスパルタンを頂きました。
古伊万里のカップにたっぷりとサービスで3倍量!
途中で、超濃厚なクリームを加えるとこれがまた素晴らしく美味しい。ウットリします。
これが噂の24年熟成させたという氷温珈琲。カップ一杯なら10万円です。
樹液のような香りと上品な酸味で、まるで高級リキュールです。
粘性があるので冷蔵庫から出して20分ほどデキャンティングが必要です。
店内はマイセンやバカラ、古伊万里など見たこともないカップ類が…
10万円珈琲を頼むと、右の500万円のマイセンのアンティークが使われるらしい。
3時間の間に頂いたもの。水を入れるグラスすら、マイセンという拘り様です。
お土産も、メニューに始まり、+ステッカーとかCDとか次々と頂いてしまいました 🙂
大満足して外に出るともう真っ暗。マスターが親切にも駅まで車で送ってくれました。
電車を逃したお客を名古屋まで送ってあげたこともある、と言っていました。:-O
なにもかもが想定外、けた外れのサービス、詩人でもある田中マスターの生き様とお人柄を走馬灯のように体験させて頂きました。御年77歳のマスターが元気なうちに訪れることが出来てよかった~
追記:これだけの珈琲豆を使った珈琲を飲んだらさぞかし寝られないのではと少し心配でしたが、結局胃もたれもなく、夜もいつもの時間に眠くなり、むしろ通常よりぐっすりと眠れました。不思議!
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