先日ネット上で発見して、プチ興奮してしまった厚木のポプラ館珈琲についに行ってきました。オープンが月~木曜の10~17時だけ、しかも駅から1.5kmも離れているので行きたくてもなかなか行けない店です。 http://popurakan.com/
このウェブサイトだけで訪れてみよう、という人は多くないかもしれません。
しかし、246号線沿いにあったポプラ館を知っている人なら感涙ものの内容でした。なんといっても店主は1974年創業のオリジナルポプラ館のオーナー本人。確か荒井さんというお名前。この人のサイフォンの技術は芸術の域に達しています。動画をお見せしたいところですが、サイズが大き過ぎるのでとりあえず写真を掲載します。火力が強いのでサイフォン上部のパーツを差し込むと一気にお湯が上がります。そして掻き混ぜたり、少し足し湯をしたりした後に火を外すとザバァーっという感じで一気に珈琲が下りてきます。真空度が相当に高いようで、勢いで細かい泡が物凄い勢いで盛り上がります。
一杯目は、カウンターのお隣に座った常連さんが注文したモカマタリの余った分で、ジノリのデミタスで無償サービス提供してくれる気前の良さ。僕が頼んだのは上質でボリュームのあるワッフルサンド(ブレンド珈琲付き)で、これで800円はかなりお得な感じ。お腹がいっぱいになります。しかしもちろんここまで来て一杯飲んで引き下がるような私ではないので、次に一杯1000円のパナマ産ゲイシャを注文。豆は結構深めにダブル焙煎してあります。とてもいい香り。写真のようにたっぷり目のカップに、またデミタスが付いてきます。これはミルクを入れて飲む人にも、デミタスの分はストレートで飲んで欲しいという店主の想いだそうです。これには、超旨い手作りプリンまで付いてきます。いいなぁ、このサービス感。
店主は熱海の老舗の和菓子屋さん「村上」のご出身だそうで、コロンビア・エメラルドマウンテンの名付け親とのこと。色々楽しいお話を聞かせてもらい、ついでに焙煎室の中まで見学させて頂いて大満足。駅から歩いてきたと言ったら、店主の計らいで、なんと店で働いている店員の方が車で本厚木駅まで送ってくれる、という破格のサービスぶりでした。感動!!
これは外から撮った写真ですが、中に入ると温度湿度が完璧に設定されていてかなり涼しい。フジローヤルのクラッシックな焙煎機(直火式)を使っています。オリジナルポプラ館の時代は、これとその2倍のサイズの2式で焙煎していたそうで、ブルーマウンテン豆の大半をここで買い占めていたとのこと。なにしろ一杯2万円の珈琲を出していた店ですから!
店はとんでもない場所にあります。グーグルマップの時代でなければ発見するまでに何時間もさまよいそうな場所。
オリジナルのポプラ館では当初ドイツから空輸した、という、その当時と同じメキシコの農園の豆だそうです。いや~、良かった! 次に行ったら本物のブルーマウンテンを飲んでみたい。エシレバターを使った特厚のパンケーキも食べてみた~い!
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