先日、僕のブログを見た方から Sandbox Smartに関する問い合わせがあり、その後、話の流れでその方に僕のログハウスまで来て頂き実際にこの焙煎機に触って頂いた。実は昨年5月に購入して以来、最初の印象が僕にとっては少々期待外れだったため、他のことで忙しかったこともあり、正直この焙煎機はあまり使っていなかった。気が付けば、Makuake限定の無償でついてきた6か月間のVIPモードも剥奪されている。よって今使えるのはプリセット・モードだけであるが、なぜかそれが表示できない。どうやら現在のソフトウェアバージョン(v3.1.1-build 280)のバグらしい。以下の画面が出て、プロファイルは何も出てこない。うーむ。
正確には、焙煎機をブルートゥース接続するまではプロファイルのリストは正常に表示されているが、デバイスを接続すると全部消えてしまうというバグである。なんでやねん!
と思って、いろいろ触っていたら、裏技発見!
それは、デバイスを接続せずにプロファイルを選んで、気にせずに開始ボタンを押す、というもの。すると、デバイスを接続するか確認が出るので、そこで繋ぐと何事もなく動くではないか!
ということで、最近入手した エチオピア・イルガチェフェ・コチャレ・ウォッシュトの豆でいくつかのパターンを焙煎テストしてみた。選択肢は以下の8種類である。VIPモードのように産地や精製方法の区別はないので、後はこれらを元に手動で編集したプロファイルを作っていくことになる。今回は面白そうな以下の3パターンを確認してみた。
1) 酸っぱい香り味
2) スロー中煎り
3) 強くてまろやかな味
ちなみに下記の8段階は上から下に向かって焙煎度合いが強くなっていくわけであるが、スローxxというのは、1ハゼからカウントする排出までの時間は同じで、投入温度や最初の加熱が控えめで焙煎時間だけが延びるようになっている。
2) スロー中煎り
※これは焙煎最後で豆温度が下がってしまっており、Scott Raoに言わせれば最悪な焙煎。香りが抜けて、フラットで段ボール紙のような味になるパターンである。
取り合えず、焙煎したてをV60でペーパドリップして飲んでみた感想は以下のとおり。
1) 酸っぱい香り味
・イルガチェのウォッシュトはやはりスィートスポットが広く、1ハゼから50秒で停止して最初の写真のとおり、かなり浅い焙煎であるが、きつい酸味などなく、レモン系の柑橘フレーバーが楽しめる。ただし香りのピークには全然達しておらず、ちょっと物足りない感じの味。
2) スロー中煎り
・最初に飲んだ感想は、まさにペーパーのような味。全然酸味も香りも感じない。こりゃ酷いな、と思いながら最後まで飲んでいたら、冷めてきたらさすがイルガチェ、やはり柑橘が強く香ってきて、これはこれでまぁいけるかな、と。ただこれもベスト焙煎でないことは確かである。
3) 強くてまろやかな味
・これは2ハゼに突入して10秒ほどで止めた焙煎で、流石にもう柑橘系は感じられず、コーヒーらしい円やかな苦味が口の中に広がり、3つの中では一番の飲みごたえがあり美味しい。ただし、流石にここまで焼くと、言われなければ、イルガチェ・ウォッシュトとは気が付かないかもしれない。
それにしても、この浅煎りプロファイルのネーミングである。酸っぱい香り味。日本人なら絶対に付けない命名で、ちょっとクスっとさせられた。
この浅煎りプロファイルは実際にはデフォルトは一ハゼ開始から45秒で止めるようになっているが、一番上の浅煎りプロファイルはなんと30秒である。そこまで浅くてはさすがに芯が残っていそうであるが、一応今度やってみるかな。
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