江川珈琲店という店

正直言って、先月末で早期退職した自分は運が良かったと考えている一方で、やはり毎日のニュースや緊急事態宣言後の変わり果てた街を目の当たりにすると、この先どうなるのか考えてつい思考停止に陥りそうになります。

本来なら自宅にいる時間が増えれば、僕みたいな立場は気を散らさずにいっぱい勉強できる良い機会なのですが、実際は食事やケーキを作って珈琲を淹れて、ちょっと部屋を片付けて、といった他は、相変わらず細々と手回しロースターで豆を焙いては家族や身近な人達に振舞うことで日々が過ぎてしまいます。 当初の計画では今頃、資格を取るための各種セミナーに出たり、勉強のために飲み歩きしたりで忙しかったはずなのですが、、

そんな中、昨日見つけた和歌山の珈琲豆小売店「江川珈琲店」のブログをちょっと驚きをもって読み漁っています。冒頭の紹介文によると「1955年に先代が純喫茶を開いて1989年に珈琲豆小売店に転換したものを、脱サラして引き継いだ2代目の方、といっても御年69歳の方がパパママ経営」というブログなのですが、多岐にわたるトピックとその中身の濃さに感心してしまいます。

この店も当然ながらコロナ騒ぎの影響を多分に受けており、直近の4,5回のブログはこの事態にどのように対処するか、といった内容なのですが、その中で以下の文章は特に気に入りました。というのも自分でもそのように漠然と考えていたので、とても共感できた次第です。曰く、

現在(2020年4月中旬)、新型コロナウィルスの影響でコーヒー自宅消費を増やしている消費者は、自宅でコーヒーを楽しむという段階に達していないと考えています。
ですから、既存の流通ルートで購入できるお手頃価格の大量生産されている焙煎コーヒー豆に需要が集中しているのだろうと感じています。
もう少し時間が経過して、自宅でコーヒーを飲むだけで満足できない消費者が多くなって来て、自宅でコーヒーを楽しむ消費者が増えて来れば、少しくらい価格が高くても少量生産の自家焙煎コーヒー豆に対する需要も出てくるような気がしています。

以上なのですが、僕が目指しているのも、「自宅で楽しむ高品質コーヒーのための豆だけでなく、焙煎の技術や道具などの提供なので、このような世界が来ることを大いに期待したいと思います。

文章だけだと寂しいので、最後に先日作ったダルゴナ珈琲の写真を掲載しておきます。
DarugonaCoffee

これは、こういう簡単な道具があれば5分もかからずに作れます。
インスタント珈琲を使うところが少し残念ではありますが、別の種類の飲み物と考えれば結構おいしいし意外といいかもしれません。ただしインスタントコーヒーの種類と鮮度は選んだ方がいいでしょう。
MilkFrother

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