ログハウスのセルフビルドを開始して既に一か月以上になるが、ようやくゴールが見えてきた。今朝の状況が下記写真の如しで、本日は屋根とログ壁の間にコーキングを入れて、室内側、外側と両方にぐるりと巾木を取り付けた。巾木なので遠目には違いは見えにくいが、近づいてみると、あるいは中に入るとかなり完成形であることが分かる。
ログハウスとしての残り作業は、室内の塗装(床は既に2回ワックス塗装済)、屋根裏側の塗装、ドアの塗装と取り付け、そして電気配線である。その後は正面妻壁上部に、ガラリ+換気扇、および焙煎機用のダクト穴を空ける。さらに余ったログ材でテーブルとベンチ椅子、焙煎機などを載せる棚などを作って行く予定である。僕の住む町田市では、税務署の人によるとログハウスは年に一棟建つかどうか、というくらい少ないらしいが、他の県にはもしかすると参考にしたい方がおられるかもしれないので、今までに気付いたコツなどをここにまとめておく。少し長いこと、ご容赦頂きたい。
〇ログ積み
- 大きめの「掛けや」を用意して、ヘッドの重みでゆっくりと振り、しっかりログを叩き込んで連結する。
- ログ壁を作るときは、ログ材を垂直に落とし込むために両側にガイドを用意すると確実になる。
※完全に垂直に落とし込まなければ綺麗に下までは入らない。もしかすると溝を少しヤスってでも
最後まできっちり噛み合わせる努力をした方がいいかも。
- 下げ振りを用意して、ログ壁の垂直を常に保つようにする。
- 窓とドアの開口部は左右独立に積むので前後にずれやすく特に注意。上端での左右壁の連結時に苦労する。
- 開口部の端はカバーボードで隠れるので、前後に長い板をビス止めしてログ板を挟み、それをガイドにしてログ積みしていくと簡単になる。
- 場合によってはドアや窓を先に嵌めて確認するのもよいかもしれない。
- コーキングは外壁側に入れて防水、またセトリング不良を起こさないようにログ材のビス止めは最小限にする。
※激しく3Dで曲がっているログ材もあるので、たとえ同じ番号のログ材でも積む方向や順番は考えた 方が良い。
曲がったログ材を使うなら、恐らく低い位置の方が対応しやすいと思われる。
〇屋根
- 断熱材を入れる空間を作る手間は思った以上に大変。断熱材はスタイロが簡単だが、長辺が
182㎝の長さがあるので、丸ノコで45㎝幅に長くきれいに切る技術(練習)が必要。
- 屋根シングル材の釘打ちは枚数が多く地道にやるしかないが、短い釘はラジオペンチなどで挟んで支えながら垂直に打ち込む。もし途中で曲がるなど失敗したら、すぐに潔くネジザウルスで引っこ抜いてやり直す。
- 破風板は筋が入っている方が裏。僕は裏表間違えて取り付けてしまったことで、筋の中までペンキを入れるのに苦労した。上端でなるべく前後にずれないように調整することで、飾り板が付けやすくなる。
〇室内床
- 断熱材受けの取り付けはジグを作ると便利。床板は長辺だけでなく、短編も45度にカンナ掛けしておくと綺麗につながる。
- セトリング用の前後スペース(5mm)の確保は目分量では難しいので、薄いべニア板をジグとして用意すると綺麗に仕上がる。
- 長い板と短い板を交互に貼っていくが、防湿シートを貼るとネダボンドが使えないが、連結部だけは少し付けた方がいいかも。
- 釘の頭をしっかり板に入れるため、通常の釘締めではなく、こういう道具を用意しておくと簡単で便利。
- 最後の2、3枚の板は叩き込むことが困難なので、板の溝の下を削ったり切ったりして無理なく納めること。また最後から3枚目あたりから釘を斜めに打ち込むのが困難になるが、垂直に打ち込むと次の板の溝に引っかかってしまう。その場合も次の板の溝の下を切り落とすことで対応出来る。
〇塗装
- ログの間など細い隙間が多いので、筋塗り用の細くて毛先の硬めの筆を用意する。
- 油性塗料ではコテバケで塗って、雑巾でふき取りながら進めるとムラがでにくい。
〇ベランダ
- ベランダ床板は付属の釘ではなく、ウッドデッキ用の錆びにくいコーススレッド(ブロンズ色)を用意すると綺麗に仕上がる。板の枚数が多いので、目透かし貼りやネジ穴の位置決めはジグを作ると便利。
〇全般
- なるべく付属の釘ではなく自前で用意したコーススレッドを使うようにすると、多少間違えてもやり直しが容易になる。
- 巾木の取り付けは付属品ではなく、専用の釘を購入して使った方がずっと綺麗。
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