SandBox3段階焙煎-イルガチェWashed編

本日は仕事に出掛ける前の朝飯前、ならぬ昼飯前の1時間で、SandBox内のプリセット3段階連続焙煎のテストを行った。昨日はナチュラル精製豆を使ったため浅煎りでも綺麗に膨らんだが、本日は綺麗な豆面に焙煎するのが困難な高地産ウォッシュト精製豆、その代表ともいえるエチオピア・イルガチェフェ・ウォッシュトである。というのもSandBox本体とは別に昨日、なぜか珈琲問屋からこのイルガチェとコロンビアナリーニョがSandBoxの付録として送られてきたので、早速これを焙煎してみた形である。

Sandbox付属生豆

まず、300gのイルガチェフェ生豆から完全に欠点豆を取り除いて、3分割したものを用意。これをSandBoxのプリセット・プロファイル(Normal3段階)で自動焙煎する。
イルガW生豆3分割

今回観察していて気が付いたのは、この焙煎プロファイルでは浅煎りほど時間をかけて1ハゼ開始にもっていっている、ということである。一方、1ハゼ後のカウントダウンは以下のように当然ながら深煎りほど長いため、結果としてトータルの焙煎時間はどれも近いものになる。また、Sandboxのプロファイルは、いずれも焙煎開始からRORが一貫して減少していくものであるが、僕は最近CR600でもこの形を目指すようにしている。
SanBox3段階焙煎プロファイル比較

一方、焼き上がったものは以下のように豆の色だけでくっきりと違いが分かるものである。
イルガ3段階焙煎bySandbox

焙煎による重量変化、焙煎指数は以下のとおりである。

浅煎り:88.7% (1.127)
中煎り:85.9% (1.164)
深煎り:82.7% (1.209)

さて、明日はこれをカッピングして、それぞれの焙煎度による味わいの違いを比べてみようと思う。

<追記> 2021/5/30
1日置いて3種類を飲んでみた。結果は断トツで中煎りが美味しく、イルガチェフェ・ウォッシュトらしい爽やかな柑橘系の酸味とティーライク・フレーバーが心地よい。次が浅煎りでこれもティーライク・フレーバーは出ているが、フレーバーの強さや味わいの点で中煎りに比べて見劣りしていることは否めない。最後の深煎りであるが、これはもう完全にイルガチェフェ特有のモカフレーバーを失っており、普通に美味しい珈琲、といった具合である。ここまで焙煎度に差があると味の差は分かりやすいが、サンプルロースターとして使うならば、焙煎度についてはせめて5,6段階は欲しいところである。自分で作った焙煎プロファイルが保存できるのかなど、使いこなすにはもう少し研究が必要である。

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