前から行こうと思っていた上野のウェスタン北山珈琲店についに行ってきました。
店に入ったら、2つのテーブル席とカウンターには4名ほどしかいないのに、満席なので30分後にまた来て、などと言われて、ブラブラ時間つぶし。やっと入れたら3名でまた満席。しかも、3人目だった僕に対しては、まだオーダーを取らないで、、だと。うーむ、なかなか偏屈な。しかも店内撮影禁止のステッカーがそこら中に貼ってあり、何とか写真を撮りたい私はちょっとドキドキ。
もちろん勇気を出して、音の出ないモードですきを見てはパチッと数枚。それはさておき。
ここは面白い店です。カウンター内は板で目隠しされているけど、店主の頭が見え隠れ。バイトのお兄さんが一人。秘蔵20年のゴールドマンデリン2800円とかは取り合えずパスして、無難にウェスタン・ブレンドを注文。でも途中で別のページがあることに気が付いて、雫セットを追加。合計2300円。これを高いと思うかどうかで、あなたの珈琲マニアック度が分かるというもの。僕は特に高いとは思いませんでした。
ウェスタンブレンドは3年~10年熟成のオールドビーンズを使っています。雫はいわゆる珈琲のエキス系で小さなショットグラスに入って出てくる、トロッと甘いリキュールのような味です。もちろんアルコールは入っていませんが。途中に口直しの薄い珈琲がジノリの小さなカップで出てきましたが、これが意外と美味しい。お冷の氷はカクテル用の透明度の高い氷でしたが、同じ氷がコーヒークリームのミニジャーの横に3個ほどゴロリ。なかなか細部まで凝っています。ウェスタンブレンドの方は、まさにガツンと来るパンチある味わいでした。エージングした豆と特有の香りの中に微かなマンデリン系の香りが嗅ぎ取れました。さて、この店はいつまで続くのかなぁ。「もか」や「大坊珈琲」みたいにある日突然、閉めちゃうんだろうなぁ。やっぱり今のうち行っておかなくちゃ。
大倉陶苑のゴージャスなカップで出てきます。100ccくらいか。
一瞬、バカラかと思ったけど、ショットグラスのブランドは読み取れませんでした。
これに雫がついて2300円です。
途中で出てきた口直しの薄い珈琲。
店を出ようとしたら、店主がカウンターから顔を出して、思いがけずチャーミングな笑顔で見送ってくれました。う~む、昭和の世界。芸術的領域だ!
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