久し振りの展示会-HCJ2021-SCAJイベント

今日はとても久しぶりに東京ビッグサイトにいき、HCJ2021(国際ホテルレストランショー)という展示会に参加してきた。実際のところ展示会の方には期待しておらず、中でやるSCAJスペシャルイベントに参加するのが目的であった。
朝は結構余裕を持って出たにもかかわらず、小田急線が信号故障で新百合ヶ丘~新宿で全面ストップしていたため、普通なら小田急線一本で新宿まで行けるところを、町田→橋本→京王多摩センター→新宿と迂回して、そこから臨海線でやっと国際展示場に辿り着いたため、10:30開演のイベントには少々遅れてしまった。しかし、コロナ禍のお陰で会場はとても空いていて、入場登録も待ち時間ほぼゼロ、イベントの席もまだ少し開いていたので、すんなりと座れたのは幸いであった。

イベントは2部構成+バリスタによるふるまいコーヒーという内容で、予想以上に楽しめた。色々と勉強になった中で第2部のファシリテーターの丸山健太郎氏が言っていた、以下の言葉はとても印象深い。曰く;

「今はネット検索するとラテアートの技術だろうがなんだろうが何でも知ることが出来るので、その意味で情報格差はなくなってきた。これからは体験格差が重要」

これは僕が考えている「焙煎体験を通して珈琲を楽しんでもらう」というコンセプトに通じるものがあるな、と思った次第。

◆第1部 10:30~12:00 [ミニ講座] 飲み比べて学ぶ!   実感できるスペシャルティコーヒー講座
 第一部の後半では、「コーヒーマイスター認定制度」を従業員教育に積極的に取り入れている、「猿田彦珈琲株式会社」 様、 「東和フードサービス株式会社 / 椿屋珈琲」 様、「有限会社 山 / バーンホーフ」 様、「株式会社ドトールコーヒー /  神乃珈琲」 様の4社にご参加いただき、店舗経営や従業員教育に役立つ事例や成功の秘話などもご紹介していきます。
※飲み比べは、①ベトナムのアラビカ種 vs ロブスタ種、②コスタリカ・タラスのゲイシャ vs グァテマラ・ウェウェテナンゴのパカマラ、③グァテマラの高地産(SHB) vs 低地産(EPW)、④エチオピア・イルガチェフェの中煎り vs 中深煎り、といった内容であった。豆は大阪福島のバーンホーフさんがローストしたもの。とてもきっちりと焙煎されており、どの飲み比べカップも容易に当てることが出来た。
HCJ2021-SCAJ

◆第2部 13:00~14:30 [チャンピオン対談] 日本一・世界一のバリスタに聞く、 スペシャルティコーヒー&外食業界のこれから
 今回は、業界の第一線で活躍する4名の現・歴代チャンピオンを招いて、競技会に挑戦してきた想いや、そこで得た貴重な学びや経験に触れ、カフェ・レストラン経営に役立つヒント、コーヒー業界で成功するための秘訣などもお伺いします。モデレーターには、多くのトップバリスタを育成し業界の発展を牽引してきた、丸山珈琲・丸山健太郎社長(SCAJ前会長)をお迎えし、皆様と一緒に、スペシャルティコーヒーと外食業界のこれからについても考えていきます。ぜひご注目ください。
 司会:丸山健太郎(㈱円山珈琲 代表)
 石谷バリスタ(JBC2019チャンピオン)
 粕谷バリスタ(WBRC2016チャンピオン)
 吉川バリスタ(WLAC2013チャンピオン)
 中井バリスタ(JSC2019チャンピオン)
HCJ2021-ふるまい珈琲

※個人的には、自分は根暗と言い切りながらも、やることはやってきている粕谷バリスタの話に感銘を覚えた。第2部の後にはバリスタ達による、ふるまいコーヒーが会場の人達にランダムに提供された。僕は、シングルオリジンのミニコーヒーを4種類と、石谷バリスタが抽出したエスプレッソを吉川バリスタがラテアートにする、という豪華なラテにありつけた。ラテのデザインはお馴染みのチューリップであったが、ふと思いついて下の尖った部分から常に飲むようにしてみたら、最後の最後までチューリップの形が崩れず、ちょっと発見した気分であった。
ふるまいラテアート

久し振りのビッグサイトは、相変わらず建物内の廊下などには陽が燦燦と入ってきていて実に気持ちが良かった。会場を後にして駅へ向かう途中、振り返ると青空の中、いつもより建物が端正に見えたが、一方で来場者の少なさに一抹の侘しさを感じさせられた。

閑散としたビッグサイト

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