高品質で焼きやすい珈琲生豆

先日のコーヒーインストラクター3級セミナーの後に参加したMETAD社のエチオピア豆紹介で
一番美味しいと感じた Gotiti Naturalの生豆をマドゥーラ珈琲から1Kgだけ入手したので、早速焙煎してみた。今回は一ハゼ開始後75秒で止めて、ライト~ミディアムローストに仕上げてみた。重量減は86%と自分としては一番浅煎りの部類であるが、焙煎2,3時間後に珈琲液にしてみたら、非常に心地よく複雑な酸味が感じられ、フルーツ・ボムと呼ぶのが相応しい果実感は確かに美味しい。この珈琲を飲んで「美味しい」唸らない人はほとんといないと思われるレベルである。
Gotiti生豆
EthiopiaGotitiミディアムロースト

実は前から抱えている僕の中の大事なテーマが、高品質で焼きやすい生豆さえ用意できれば、少しの手ほどきを受けた初心者が原始的な焙煎機で焼いても、ローストチャンプ級が新進気鋭の焙煎機で焼いても、最終的な味にさほど大きな差はなく、少なくとも一般人にはどちらも甲乙つけ難い美味しさが味わえるのでは、ということである。
僕自身、珈琲に関してはそれなりにお金をかけて研鑽してきて、直近の2,3年は基本的に自分の焼いた珈琲以外、勉強のためのスペシャルティコーヒー以外飲まないようにしているが、自分の焼いた豆で十分に美味しいと思うことが多い。というか、買ってきた焙煎豆でこれは凄い、ちょっと自分にはまだ真似できないな、と思うことはむしろ少ない。
本日はスマトラ・クリンチマウンテンも焼いたが、これもその類である。豆自体が大変なプレミアム級で、自分で焼いたこのマンデリンより、美味しいマンデリンは早々お目にかかれない。もちろんどんなに良い生豆でも焙煎で台無しにすることは簡単であるが、良い豆のポテンシャルを80%程度引き出す程度の焙煎技術なら、意外と簡単に到達できると考える次第である。まぁ味の安定性を確保するのはそう簡単ではないが。
クリンチマウンテン生豆
クリンチマウンテン・シティロースト
最近手に入れた中ではこの豆もそうである。エチオピア・ゲイシャビレッジのウォッシュト豆。
かなりのプレミアム品で、まだ焼いていないが、自分の中ではもう確実な美味しさが想像できているのである。
エチオピア・ゲイシャ・ウォッシュト

ちなみにこの豆でも1㎏で2000円ほどであり、一杯の珈琲に換算すると豆代はせいぜい30円程度にしかならない。僕がこれから広く家庭焙煎を勧めることを仕事にしたい所以である。

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