2万円のハンドミルと2千円のハンドミルの違い

この2日間ほぼ家から出ていないので、たっぷりある時間を使って前からやってみたかった、2万円と2千円のハンドミルの違いを検証してみました。

テストに使ったのはタンザニアのションゴ農園のニュークロップ豆をダブル焙煎で浅煎りにした少し硬めの豆で、12.0gずつ計測するだけでなく、豆の大きさ、数も揃えて臨みました。
比較したミルは、1ZPRESSOという会社のQ2モデルという2万円のミルと、HiTORiという会社の約2000円のセラミックミルで、10倍の価格差が実際のところどのような違いになるのか、というのが今回の検証ポイントでした。
珈琲豆75粒(12g)
珈琲豆12g計量

ミルはこんな感じです。
ここから先の写真は、左が 1ZPRESSO, 右がHITORIです。
ハンドミル比較(ミル)

1ZPRESSO Q2モデルは、ステンレスのコニカル歯を使っています。
1ZPROSSOミル

一方、HITORIの方はセラミック素材で、セラミックでは一般的な臼のようにすりつぶす方式です。
Hitoriハンドミル

タマ込めした様子↓
ハンドミル(珈琲豆投入)

1ZPRESSOの挽き心地の良さは全然次元が違いますが、実際同じ量の珈琲豆を挽いて、何回転必要かカウントしてみたところ、ちょうど5倍の差がでました。このHITORIは以前は会社でずっと使っていたのですが、一杯分を挽くのに随分時間がかかって面倒だったのですが、今年に入って入手した1ZPRESSOに代えたら、それはもう快適で、あっと言う間に挽き終わるのですが、実際5倍の差がついているのは今回初めて確認できました。
ハンドミル比較(珈琲粉完成)

挽いた豆を観察すると、HITORIの方は大きな粒がちらほら混じっており、粒度の粗さが見えますが、ぱっと見では10倍の差があるようには見えません。
珈琲粉比較

そこで、元町ミカフェートで購入した微粉除去器具で微粉発生量を比較してみました。
微粉除去器具

この写真ではわかりにくいですが、微粉の発生量は約3倍違いました。
(重量を計るのを忘れました)
微粉量比較

さて、この違いに10倍のお金が払えますか、という話ですが、結局、日々の満足感をどこまで重視するか、が大きいかと思います。実は先日、同じようなテストをやって、そのときは抽出した珈琲のカッピングで比較したのですが、正直、私の力量では明確な味の差は感じられませんでした。
ただこの微粉量の差を見る限り、プロの味覚をもってすればきっと味の差も歴然なのだと思います。

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