謎のハワイカウ・ドリップパック

先日カルディ・コーヒーファーム横浜ジョイナス店で珍しいものを見つけた。生産量が少なすぎて市場にあまり出回っていないハワイカウ豆を100%使っているというドリップバッグ、税込み189円。なんだこれは! うーむ、ハワイカウを毎週焙煎している僕としては、ちょっとこれは見逃せない、と思い、取り合えず1つ購入。裏の説明を見ると本物っぽい。輸入品らしく、日本語訳が貼り付けてあり、剥がすと同じ内容の英語原文が見える。
ハワイカウ・ドリップパック

パッケージを開けるとこんな感じ。色合いからはミディアムハイ・ロースト程度で粉の挽目はあまり揃っていない。
ドリップパック中身

さて先ほどこれを書かれている手順通りに淹れてみた。95度のお湯で20秒蒸らしとある。ふむふむ。
パッケージを空けたときの香りは弱く、特に良いか香りとも言えずあまり期待はしていない。

ハワイカウ・ドリップパック完成

さて抽出した珈琲を飲んでみると、果たして意外と悪くない。とても穏やかで飲みやすい味は、カウコーヒーの特徴でもあり、冷めてくると仄かな酸味が立ってきてフルーツ感がないとも言えない。ただ如何せん粉の状態でパックされたものなので当然鮮度は感じられず、完全に冷めてから飲むと少し古さと雑味を感じて、アフターテーストに甘さはない。これはやはり鮮度の問題なのか。

結論としては、どうやら本物のカウ珈琲らしいと思った次第。ただ値段的に本当にエクストラファンシーの格付け豆を使っているかは少し怪しい。

でついでにこのバッグを作っているオシアナス・ヴィントナーズのウェブサイトを覗いてみた。
加工食品全般を扱う会社で場所となっており、珈琲豆で検索するとハワイ豆ばかりでコナもカウも各種扱っている。なんと生豆もあり値段的に1㎏当たり8000円程度はだいたい相場である。

このドリップバッグに使われている10gは、焙煎の目減りも考慮すると約100円分となり、バッグへの加工費を考えると189円はやはり安過ぎる。恐らくEXファンシーではなく、ファンシーかNo1を使っているのではないか。

オシアナスのハワイ豆
オシアナスのハワイ生豆

ちなみに、僕はこの手のバッグをドリップバッグと呼んでいたが、ドリップパックという言葉もあり気になったので検索エンジンで多数決を取ってみた。
ドリップバッグvsパック

結果はドリップパック (Drip Pack)が圧勝であった。

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